《弘前オペラ定期公演の中止について》
今般の新型コロナウイルス感染症により、様々な社会活動が自粛され、その影響を受け、苦境に立たされている皆様に、まずもってお見舞い申し上げます。
さて、昨年の10月13日(日曜日)に弘前市民会館において、第48回定期公演「ラ・ボエーム」を上演した際には、ご来場いただきありがとうございました。
私共「弘前オペラ」は昭和45年に発足してから、地域の皆様に支えられながら、年一回の定期公演を柱として地道にその活動を重ねて参りましたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために、また来場いただくお客様と出演者の安全を考慮して、苦渋の選択ではありますが、中止することといたしました。
これまで、台風の襲来や新型インフルエンザ発生の時も、会員の努力と工夫・皆様の応援で乗り越えてきました。今回は特に創立50周年の節目を迎える年ということもあり、何とか開催できないかと協議してきましたが、オペラの練習では「密閉、密接、密集」の回避が難しいという判断に至り、今年の公演の中止という判断をいたしました。
全世界で起こっているこの非常事態で落ち込みがちな気持ちを、音楽・オペラの力を信じて盛り上げたいとも思いましたが、今は歌ってもいいのかとジレンマを感じたのも事実です。
来年、この状況が好転し、再び公演する際は “文化都市弘前”ならではの、市民によるオペラ活動に対してご理解・ご支援をいただき、1年遅れではありますが創立50周年を記念した公演にご来場いただければ有難く存じます。
末筆になりましたが、一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息と社会活動の回復、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
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