≪弘前オペラ30周年記念誌・2001/3/31発行≫より
弘前オペラの奇跡
弘前市民文化祭の事務局長、副会長、会長として30年間1度も欠かすことなく弘前オペラの舞台を観、聴いてきた。まさにその軌跡を振り返ると奇跡が起こったとしか思われない。
100万都市でも難しいオペラ公演をよく1度もかかすことなく継続できたものだと思う。熊木会長、虎谷さん、事務局木村さんのオペラにかける情熱、執念は、まさに称賛に値する。
私は、終演直後の打ち上げの席で、折に触れ、どうせやるなら「アマチュア日本一」になって欲しいと要望してきた。弘前オペラはまさにそうなりつつある。
弘前オペラのみなさんが、これまで、成長を支えてきた弘前市民とともに歩むならば、今後もますます、発展を遂げるものと確信する。
弘前オペラは、これまで何度もピンチを乗り越えてきた、そしてその都度成長をし、団結をして、危機を乗り越えてきた。ほかの団体だったらとっくに解散しているだろう。 オペラの魔力と魅力にとらえられた、みんなの団結力と努力の跡を市民はよく知っている。
一生懸命努力をし、将来を期待され、志半ばで他界した小野君のこともなかなか忘れられない出来事の一つである。
これまでの継続された努力に対し、数多くの幸運を持たれた、弘前オペラの基礎を永年にわたり指導いただいた、福永陽一郎先生、その意思を受け継ぎ、その後、現在までご指導を頂いている平尾先生など、本当に幸運にも恵まれた。おかげで弘前市民や県民の多くが、素晴らしいオペラを鑑賞させてもらっている。
これまでの弘前オペラに心からの感謝と、今後の成長を期待し筆をおく。弘前オペラ万歳。
初代 弘前オペラ協会副会長 岡本 勝光 |
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